内科・循環器内科・外科 大阪市浪速区の木下医院

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インタビュー

29歳のときに義父と大学の恩師のすすめで会社員から医師となりました。

大学では基礎工学部機械工学科に入学し、会社員の道に進んでから医師を志しました。工学部からの縁で血液の流れを専門にしようと思い循環器内科を診ています。なかなか改善されなかった症状が改善されることなどに日々喜びを感じながら、診療をおこなっています。

医師を志された理由を教えてください。

もともと大学では、基礎工学部に入学し、医療とは関係のない会社に勤めていました。29歳のときに結婚を決め、医師だった義父のすすめと大学の恩師が後押しをしてくれたことが、医師を志したきっかけです。特に迷いはありませんでした。

その決断が12月だったので、さすがに年明けすぐの受験は難しく、1年余り勉強してから次の年に受験しました。夏までは仕事を、会社を辞めてからは自宅での勉強を独力で進め、医学部に入学しました。

なぜ、循環器内科等を専門にされたのですか?

基礎工学部では、水などの流体を専門に勉強していました。そのため、医師になろうと志したときから漠然と循環器内科に進むことは決めていました。血液も体の中を流れる流体だからです。

当時は、今のようにさまざまな科をローテーションで勉強する研修制度がなかったので、医師国家試験に合格したあとは循環器を扱っている内科に入局しました。外科の勉強をしたのは、この医院で義父と一緒にやっているときに外科の患者さんも来院されるので、きちんと対応できるようにとの思いからです。

医師としてのやりがいは何ですか?

あたりまえのことなのですが、やはりやりがいは患者さんの病気やけが改善することです。なかなか改善しなかったやけどや褥瘡(じょくそう)、2カ月くらい咳で苦しんでいた咳喘息の患者さんが改善したときは喜びを感じます。また、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のコントロールがうまくいったときもうれしいですね。

「治療のコントロール」とは、どのようなことですか?

現在は、例えば生活習慣病では、高血圧、脂質異常症、糖尿病でも治療の目標となるガイドライン(指標)が設定されていますので、それをクリアーできるようにすることです。 たとえば高血圧に関しては、家庭血圧を測ってもらうことを基本としています。これは白衣高血圧といって、普段の血圧は正常なのに医療機関に来られると緊張してしまい、血圧が高くなってしまう患者さんがいるからです。緊張時の血圧に合わせて薬物治療をおこなうと薬の量も増えますし、その処方では低血圧を起こしてしまうかもしれないので、家庭血圧を大切にして、ガイドラインに定められた血圧内にコントロールすることです。 家庭血圧を測定してもらうことで、患者さんがご自身の血圧を把握し、治療への意識が高まっているように感じられます。これはとても喜ばしいことだと思います。なぜなら、医師にできることは症状を改善に向かわせるための道案内にすぎず、大切なのは患者さんの意識と行動で、その部分を医師が代わることはできないからです。もちろん、説明を尽くし改善へのアドバイスをするなど、医師としてできる限りのことに努力は惜しみません。

病院での勤務経験が、今に生きていることはありますか?

不整脈の治療は薬物療法で経過を見ることが多いのですが、アブレーション治療というカテーテルを使用して根本的に改善させる方法があります。病院の循環器内科に勤めていたときにこのような知識を得ていますから、その治療のご提案をすることができ、患者さんにも喜んでいただいています。患者さんがご希望されるようであれば、対応している医療機関へご紹介しております。

また、心疾患の一つである狭心症では、心臓の血管を見ることができるCT画像検査を病院でおこなっていました。その経験から、検査を依頼し、その結果をもとに素早く診断を下すことができます。狭心症であった場合は、カテーテルを用いた治療になるため、対応している医療機関を紹介することになります。病院で培った経験と知識が、患者さんに合った診断と治療の選択につながっていると思います。